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2009年4月喜多院石亀 [川越観光]

2009年4月撮影。喜多院、石の亀。
2009年4月喜多院石亀1.jpg
「この石亀は不思議なことに、いくら泥をかけておいても、必ず泥の中から現れてくるといわれ、また天候によっても浮き沈みするという。」 新井博:著「川越の民話と伝説」より。

松平大和守家墓所入口に、石の亀はいる。
2009年4月喜多院石亀2.jpg
この石亀が不思議な現象を起こしてもおかしくはない、そんな話も一緒に伝わっている。

昔々、松平大和守家が川越城主の頃のこと。
家臣のひとりが、城主の使いで喜多院にやってきた。
駕籠に乗ったまま、正面玄関に横付けする家臣。

喜多院は怒る。
ここは関東天台宗の総本山、しかも徳川家康を祀る東照宮のある格の高い寺、無礼だろうと。

責任を感じた家臣、その場で切腹。

その家臣を供養するために造られたのが、この石亀だという。
2009年4月喜多院石亀3.jpg
笑ってるようにも、泣きそうにも見える亀の顔。

お殿様も喜多院も、彼を手厚く埋葬し、弔ってくれた。

差す陽光、甲羅干しする亀。
2009年4月喜多院石亀4.jpg

川越で亡くなった松平大和守家のお殿様は5人。
その全員が、喜多院本堂西にある廟所で眠る。

弔いの亀が置かれたのは、城主の廟所の入口。
この川越で、今も共に。


だけどこの話、喜多院の公式サイトには載っていない。
石亀については、境内には何の説明もない。
事件がまるごと歴史的事実かどうかは、ちょっとあやしい。
あくまでも伝説ということで。
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