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2009年5月川越城本丸御殿 [川越観光]

2009年5月30日。川越城本丸御殿、保存修理工事見学会にて。
2009年5月川越城本丸御殿保存修理中1.jpg
解体が進み、ほぼ骨組みだけ。

床下。
2009年5月川越城本丸御殿保存修理中2.jpg
本丸御殿は明治維新後いろいろな用途に使用されており、そのなごりが床下から見つかっている。

剣道場だった頃の、音を響かせるために埋められた甕。
中学校だった頃の、落書きした紙や三角定規などの落し物。

落し物は現在、川越市立博物館にて展示されている。
中学校だったのは戦後の一時期。この頃ここに通っていた落とし主が未だ川越在住で、落書きとご対面!となったらおもしろいのだが。そして思い出話を伺いたい。


撮影可エリアより左右。
2009年5月川越城本丸御殿保存修理中4.jpg
2009年5月川越城本丸御殿保存修理中3.jpg
床下にジャッキアップ機材。少しづつ少しづつ上げていくのだとか。

現在は、建物を持ち上げる揚屋工事中。見学会でいただいた資料によると、骨組みだけの状態にしたのは、建物をできるだけ軽くするためだという。

もちろん様々な修繕も施す。
部分的な地盤沈下による、建物の歪みの補正。礎石の高さの調整。床を支える束柱の復元と補強。

壁、瓦、壁、梁や柱の修復の後、建物は組み直される。


ここから先は、作業用仮設足場からの見学。ヘルメット着用。当然撮影不可。

スローブを上がり、骨組みだけになった屋根を間近から見る。
複雑な骨組み、数々の工夫。
玄関上の飾り、思っていたよりずっと大きい。

昭和42年、県指定有形文化財に指定。埼玉国体が開催。これらにより、本丸御殿は大規模な修繕を受けている。

本丸御殿の屋根は本来、今のように左右対称ではなかったという。
北側と違い、南側は維新後に解体されてしまった別棟と繋がっていた場所。
前回の修繕時に、ここを北側と同じ形にしてしまったそうだ。

しかし形は同じでも、骨組みは全然違う。
木材の種類とその木目の向き、釘などの違いにより、修繕や追加した部分は素人目にもはっきり。


骨組みだけの本丸御殿、それも屋根を真横から見られるのは足場がある今だけ。
今回の見学会、情報を見逃さなくて本当に良かった!

屋根も撮影したかった。でもそれは仕方がない。
今回の大規模修復の詳細な記録や写真が、いつか川越市立博物館に展示されるであろう日を楽しみに待つとしよう。

本丸御殿工事終了は、2011年春(予定)。
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